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2012-12-17 09:00

国内芸能

時には飛び蹴りも!?故・中村勘三郎を支えた妻の32年間

歌舞伎
浮気を半ば公認
今月5日に急性呼吸窮迫症候群のため、都内の病院で亡くなった中村勘三郎(本名・波野哲明=享年57)さんと、その妻の好江さんの32年間にも及ぶ結婚生活の逸話の一つとして、夫婦喧嘩にまつわる興味深い話が「女性自身(光文社)」2566号に紹介されている。


二人が結婚したのは1980年。記事によれば、結婚するにあたって、勘三郎さんは諸先輩方から
『(妻には)1日7回愛していると言え』
とアドバイスをされたこともあり、1日1回は好江さんに
『愛している』
と伝えていたそうだ。

はたから見れば、長い結婚生活を経てもなお、妻に『愛している』とストレートに伝えられる関係は夫婦円満そのものだが、勘三郎さんは梨園きっての“恋多き男”。「芸の肥やし」と言ってしまえばそれまでだが、結婚後も樋口可南子や牧瀬理穂、宮沢りえetc……浮き名を流した相手は相当数にのぼったとも言われている。

しかし、好江さんは梨園に嫁いだ女性……夫の女遊びに対する考え方が、一般の女性とはちょっと違っていたようだ。

好江さんは勘三郎さんから直接
「浮気はダメ、浮体(体のみの関係)ならいい」
という言葉を聞いた際に
「それは素晴らしい」
と答えたという。

夫から、浮気を肯定するような言葉を聞いたら、一般の女性場合、頭に血が上ってしまうと思うのだが、好江さんは
「役者の女房として、これぐらいは許してあげましょう」
というつもりで、前述のように答えたそうだ。

微妙なさじ加減で夫をコントロール
では、なぜ勘三郎さんが浮気をしても、夫婦円満が続いていたのかということだが、好江さんは夫婦円満の秘訣として、同誌に
「私、彼とケンカしても謝らないんです。一気に発散させるタイプ。殴ります。飛び蹴りもやったこともあります」
と衝撃の発言を残している。

浮気をしても、その都度責めるのではなく、相手を包み込みながら、時には厳しく接する、この好江さんの微妙なさじ加減が、勘三郎さんを浮気に走らせることなく、浮体止まりにさせていたのかもしれない。

さらに好江さんは梨園の妻らしく
「彼は体を張って仕事をしている。だから、朝だけはケンカはしません。夜中じゅうケンカしても、朝は笑って送り出します」
と、自身の感情をできるだけ抑え、勘三郎さんの芸道を磨くことに人生をかけて挑んでいたことも明かしている。

今年6月に勘三郎さんが食道がんであることが発覚した後も、気丈に勘三郎さんを支え続けた好江さん。32年間の荒波を乗り越え、連れ添い合った夫婦だったからこそ、厳しい闘病生活も最後まで走り抜くことができたのかもしれない。
 
外部リンク

女性自身(光文社)
http://jisin.jp/

株式会社ファーンウッド
http://www.fernwood.jp/kanzaburo.html
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