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2014-01-25 01:00

その他

子どもへの性的虐待が原因、聖職者384人が解任処分

ローマ法王
聖職者が性的虐待
CNNなどの報道によれば、ローマ教皇庁は17日、未成年者への性的虐待が原因で2011、12両年に教会から解任処分などを受けた聖職者が384人に達したことを公表した。この時期は教皇ベネディクト 16 世の教皇制度の最後の2年間にあたる。バチカンで性的虐待問題の調査を指揮していた元検察高官のチャールズ・シクルナ司教が発表した。
また、16日には、ローマ・カトリック教会の聖職者による未成年者への性的虐待を撲滅するための取り組みついて、初めて国連・子どもの権利委員会(Committee on the Rights of the Child)からの質疑に応じた。質疑は6時間にも及んだという。

シクルナ司教によれば、教会から解任処分などを受けた聖職者の384人の中には、自主的に聖職を放棄したり、追放処分を受けたりした者もいるそうで、11年に性的虐待が原因で解任されたのは125人、自主的に辞めた者は135人、12年の場合はそれぞれ57人と67人だったという。

子どもたちへの性的虐待が11年に多かったことについて、シクルナ司教は「原因は不明だが、特定の事案について、今とは違った対応が必要なことは理解している」と述べている。

国連・子どもの権利委員会がローマ教皇庁に対し疑問呈す
これに対し同委員会は、ローマ教皇庁の決意を疑問視。サラ・オビエド(Sara Oviedo)委員はローマ教皇庁に対し「態度の変化に疑問を持っている。あなた方は実行に移す必要がある。われわれは具体的な行動を目にする必要がある」と述べた。

国連が1989年に採択した「子どものための権利条約(Convention on the Rights of the Child)」の締約国は、規則が遵守されているかどうかを示した報告書を定期的に提出することが求められ、18人の委員で構成する同委員会がこれを吟味する仕組みになっており、報告書の提出はローマ教皇庁も同意している。


外部リンク

CNN
http://religion.blogs.cnn.com/
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