恋活ビューティーニュース

婚活中の男女を震撼させる事件が、2013年4月12日に起こった。ウェブ制作会社LIGのメディア事業部部長・紳さん（30年間彼女なし）が、自社のHPで「嫁を募集します」とのブログをアップした。それを見て応募したA嬢と紳さんは結婚した。募集からわずか11日後に、事前に一度も会うことなく！

この“秒速結婚”を有名ブロガーたちが盛んに援護したりディスったりして、たちまちネット上で拡散。日本中がおののくこととなったわけですが、日頃からSNSでの出会いを研究している私からすると「全然アリだな」と驚きもしませんでしたよ。いや、「ソーシャルメディアってそんなもんでしょ」というより「結婚ってそんなもんでしょ」という意味での“アリ”かもしれません。

30年も童貞…だったかは別の話ですが彼女のいなかった紳さんは、4月1日のエイプリルフールというふざけた日に花嫁募集ブログをアップしたとはいえ、その内容はいたって真面目なものでした。詳細なプロフィール、結婚の動機、家族構成、貯金と借金の有無、老後のビジョン…。加えて、周りからの人物評も。えーっと、これってもうカンペキな“釣書”じゃないですか？　お見合いに提出するものとしては申し分ないですよね。その“釣書”を見て、A嬢はパワポにて作成した「結婚のご提案」なるものを提出。こちらもまた、自身の結婚観や結婚後にコミットできることが詳細に書かれていた。こうして双方が合意し、結婚に至る。

これ、悪ノリでも何でもなくて、結婚に必要な段階がちゃんと踏まれていると思うんです。A嬢は、エイプリルフールに嫁をネットで募集するという彼のユーモアも、「将来、長野の田舎で一緒に暮らす」なども条件も飲み込めたわけです。こうして双方が結婚観や条件を確認し合うことって、実は交際中のカップルがちゃんとできていなかったりする。付き合って3年も経って初めて「えっ…将来は田舎で暮らすつもりなの！？　無理！」と破局したりする。ということは、お互いを理解する上で大切なのは時間じゃないということがわかります。

次に、相性の問題。秒速結婚アンチ派はここを重要視するけれど、男と女は、物理的な鍵と鍵穴ではありません。あちこちがデコボコしていて、それも日々変形していくんです。人間だもの、生き物だもの。そうやってお互いが変わりながら、譲り合い、ちょっとずつ関係性を構築していくのが結婚じゃない？　セックスだって、２人が時間をかけて手探りで感度を高めていくものじゃない？　だったら一度も会ったことのないゼロ地点から始めることは、可能なはず。

このように、あり得ないようでぜ〜んぜんアリな秒速結婚。SNSなどを活用してあなたも次に続きたければ、以下のことを気をつけるのがよろしいかと。

1． キャラを作り込みすぎない
SNSで違う自分になりすますことは簡単。でも異性の気を引きたいからといって、キャラを作りこみ過ぎてはいけません。「彼女いない歴30年」などのコアとなる部分は包み隠さず明かしましょう。「これまでの人生で嬉しかったこと」「嫁との理想の休日の過ごし方」などを明確にすると、人物像がわかりやすいです。ここで嘘をつくと、リアルに交際が始まった時にバレてすぐ破局するよ！

2． 経済状況を明らかにする
結婚は、フィーリングで乗り切れる恋愛とは違います。20年、30年、40年と続く“契約関係”です。２人で人生設計をする上でお金の話は避けられません。年収、借金の有無、たとえ少なくても貯金額などはすべて明かすほうが信用されます。

3． 写真を盛らない
なんだかんだで見た目は大事。毎日ま〜いにち顔を合わせるのだから、自分の好みの一定水準に達していなければ、生理的に受けつけません。“奇跡の写真”だけをアップするのではなく、ありのままの状態を晒しましょう。なんなら身長、体重も公開しちゃえ。それでも食いついてくる相手は本物だ！

4． 目の前の獲物に迷わず飛びつく！
自分の理想と条件にぴったりの相手がヒットしたとします。そうしたらもう、迷うヒマはないね。ちなみにA嬢は、紳さんが募集要項をアップしたその日の晩、いの一番に名乗り出たのだとか。結局、縁を掴めるかどうかは、あなたの勇気と瞬発力と直感力によるのです。

こうしてオンライン上で写真やテキストを活用して素性を確認し合えるほうが、ネコやタヌキやウサギやキツネの化けの皮を被って集合する飲み会や合コンより、ずっとずっと理解度が深まりそうじゃないですか？　いまは独男＆独女のあなたも、明日には既婚者になれますよ♡

外部リンク

参照：ZuQuuuuuN!!