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今年のノーベル文学賞に選ばれたものの、これまで沈黙を守り続けてきた米国ミュージシャン、ボブ・ディラン（75）が28日（日本時間29日）、同賞を受け入れる意向を示した。英国の新聞『Telegraph』で、ディラン本人がインタビューに答え形で判明し、また、ノーベル財団もディランから連絡があったことを伝えている。

『Telegraph』紙によれば、ディランは、同賞受賞したことを「信じられない気持ちだった」とコメントし、沈黙し続けていた理由を問われると、冗談めかしながら「だから今ここにいる」とだけ答え、詳細は明かさなかったという。

また、ノーベル財団はその公式サイト内で、ディランが文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーに電話を入れ、受賞の報せに「言葉を失った」との説明を受け、その上で、「この栄誉に感謝する」と語ったと伝えている。

なお、ノーベル財団側は、12月に行われる授賞式に、ディランが出席するかは分からないとしているが、ディラン本人は『Telegraph』紙のインタビューで、「可能であれば」と回答している。

受賞発表から2週間沈黙を続けていたディランに対しては、さまざまな憶測がささやかれており、「受賞を拒否しているのでは」との声も聞かれたほどだ。ディラン本人が、受賞を受け入れる意向を示したことで、そうした雑音もおさまると思われたが、中には不満を持つファンもいる様子。

ネット上では、「残念」「がっかりだ」「拒否していればかっこよかったのに」という声も挙がっている。

外部リンク

ボブ・ディラン　公式サイト
http://bobdylan.com/