2012-02-04 21:00
その他
自宅での出産って憧れだけど…

自由で自分らしいお産が人気に
このところ欧米を中心に、自宅出産が人気になっています。特にLOHAS思考など、自然で知的かつオシャレな女性の間でも、増えているため、「なんだかステキ」と憧れる女子が増えているようです。アメリカでは、2004年から2009年の5年間で自宅出産率が3割も上昇しました。ところが、1月23日、オーストラリアで第2子を自宅で出産した女性が、分娩中に心臓発作を起こし、不幸にも亡くなるという悲しい事故が起こりました。オーストラリアでは、政府が法的、経済的に自宅での出産を援助しているそうです。この事故をきっかけに、自宅でのお産は安全かという議論や、自宅出産にあたって必要な知識などの話題がメディアで増えており、Yahoo Shineでも自宅での出産についてのコラムが掲載されました。
プライバシーや快適さ、経済事情が理由
自宅での出産を望む多くの人が、快適さとプライバシーをその理由にあげています。通常、助産師の助けで行われるお産は、食事や着替えなど、病院や施設での出産では中々思い通りに行かないことも、させてもらえたと、経験を語る女性もいます。専門家は、病院で出産する人のうち、帝王切開となる人の割合が高くなったことも理由ではないかとしています。2010年のアメリカの産婦人科学会の報告では、病院で初めての子どもを出産する人の3分の1が帝王切開になっているとのことです。病院では、帝王切開を始め医学的な処置が必要な人が多く、自然なお産は自宅でも問題ない、とする考え方が浸透してきたようです。
一方では、自宅で出産すると、病院に比べて費用が6-7割になるので、経済的な事情で自宅出産を選ぶ人もいるそうです。おおまかな見方では、自宅での出産は、トラブルがあったときに、5分以内に病院に到着できるのであれば、特に大きな問題とはならないとの意見をもつ専門家が多いようです。
もともとのリスクが少なければ可能
幸いなことに、現在自宅で出産している女性のほとんどは、もともとリスクが少ない、健康で2-3人目のお産となる人が主流とのことです。そのためか、未熟児が生まれる割合は病院でお産する人に比べても少ないそう。日本でも自宅出産が増えてきました。いつか、自宅出産を選ぶ時が来たら、自分の周りの状況に最もぴったりする場所を選べるように、知識を持っておきたいものです。
外部リンク
Yahoo Shine ; Home Births on the Rise: But Are They Safe?
http://yhoo.it/yOjKny
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