恋活ビューティーニュース

(画像：YouTubeより)

僕の知る君が、君の全てではないように、君の知る恋愛が、恋愛の全てではない。だから誰かに好意を示す時、その手段はあまりにも多種多様に及ぶのだ。

たとえばそれは、メールであったり、ジェスチャーであったりする。あるいは言葉や態度をはるかに超える自己陶酔型の弾き語りや、謎の朗読だったりもする。

ほかにも「君が幸せでいてくれたら、それだけでいいんだよ」的な自己完結型もあれば、「僕の君でないのなら、もはや君が君でいる必要なんてないんだ」的な恐ろしいアプローチもある。

また、「もう少し早く君に出会いたかった」的な手遅れタイプと相対するように、「大きくなったら君をお嫁さんにするんだ」的なちょっと急ぎ過ぎタイプもある。

さらに、「遠く離れていても、いつだってそばにいるよ」などと、時間軸はおろか、時空すらも歪めてしまうタイプだって存在する。

ちょっと待て。そういう話じゃない。

まぁ、そんなふうにして、やがて彼ら（あるいは彼女ら）は、最愛の人に想いを伝える瞬間を迎える。

誰かにとってのアルコールがそうであるように、エナジードリンクだって、ミネラルウォーターだって、ミネラルじゃないウォーターだって、ひと時の勇気に変わる時がある。それは、甘いソーダ水だって例外ではない。

彼（あるいは彼女）は、意を決し、席を立つ。
その時、友人である僕らにできることは数少ない。

励まし、慰める。ともに喜び、ともに悲しむ。

・・・そして、ときどき驚く。すごい驚く。なんていうか、もうそれは言葉にすらできない驚嘆の極みだったりする。

友人のままでいられた自分をなんとなく大切に思いつつ、妙な敗北感を引きずりながら。



【記事：ウノウサノウ】