2013-04-13 22:00

恋愛・女子力

メキシコの世にも不思議な習慣その1 誕生日編

メキシコ
日本から遠く離れたメキシコ。筆者も住んで6年目だが、未だに、異文化だな〜と感じることが多い。なかでも驚くのが誕生日の祝い方だ。家族や友人たちと誕生パーティを開き、食事をする(ここまでは普通)。

そして誰からともなく、
「Queremos pastel pastel(私たちはケーキをたべたい たべたい)」と歌いだす。こんなかんじ。

(でもここまで大声でどならないけど…..)

美味しそうなバースディケーキが食卓に登場。
みんなでバースディソングを歌う(メキシコでは「Las Mañanitas」ラス・マニャニータスという曲が一般的)
こんなかんじ。

誕生日を迎えた主役が、ケーキのロウソクの火を消した後に
「Mordida! Mordida!(かぶりつけ!かぶりつけ!)」と周りがはやし立てる。

みんなとケーキを分かち合う前に、ちょっとだけケーキにかぶり付くのが幸運の印のように言われている。
そして、主役がケーキにかぶり付いた瞬間…..
メキシコ

後ろに待ち構えていたひとたちが、主役の頭をケーキに押し付けるのだっ!
メキシコ

ひどい!!
せっかくの誕生日なのに!!
メキシコ

そして顔にクリームつけたまま、みんなとハグして、そのクリームをほかの人の顔になすり付けるわけです。

でも、この罰ゲーム的な習慣、主役もまんざらではないよう。
なんというか、ふところの広さを感じさせるなあ。
こんなことに真剣になるメキシコって最高だ!
あ、でも決して自分ではやりたくないけど。

そういえば、メキシコのひとたちに、日本の誕生日には、何を歌うのかとよくきかれるので、
「アメリカと同じで『ハッピーバースディ』だよ」というと、
ガッカリされる。
「ケーキのかぶりつきはないの?」ともきかれるが、ないというと
さらにガッカリされる。
すみません……面白くなくて。

熟年男性の誕生日風景。いくつになっても誕生日はわくわくするもの。

こちらは、なんとも男っぽい誕生会。誕生日だってのに、みんな仏頂面で、ビールを呑み続け、誕生日ソング、ラス・マニャニータスの音楽をかけて、それが終わるまで黙って待っている。
なんだか、アキ・カウリスマキの映画を観ているようなシュールさだ。
しかもケーキは、誕生日を迎えた主役の男性の好物と思われるビールの絵でデコレーションされている!
それまでの重々しい雰囲気とはうって変わって、ケーキのかぶりつきによって場が和むのが微笑ましい。

外部リンク

参照:ZuQuuuuuN!!
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