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2013-05-01 17:00

恋愛・女子力

自由と愛に生きたメキシコの歌手、チャベーラ・バルガス

メキシコ

↑メキシコシティの老舗バー、テナンパにあるチャベーラ・バルガスの壁画。

昨年2012年に93歳で亡くなった伝説的なランチェーラ(メキシコ伝統音楽マリアッチから派生した歌謡)歌手、チャベーラ・バルガス(1919年4月17日ー2012年8月5日)。
南米コスタリカ出身で、メキシコの首都メキシコシティに移り住み、ストリートミュージシャンとして活動をはじめる。そこで、偉大な作曲家ホセ・アルフレッド・ヒメネスにその才能を認められ、多くの有名マリアッチ楽団やランチェーラ歌手が育ったガリバルディ広場の老舗バー、テナンパのお抱え歌手として活動後、世界的な歌手へと成長した。
スペインの映画監督、ペドロ・アルモドバルも彼女をミューズだと讃えているほどだ。
メキシコ

4月17日メキシコのGoogle検索トップページは、チャベーラ・バルガスの誕生日を祝して彼女のイラストが掲載されていた。それほど国民的人気を誇る存在なのだ。

男性優位主義、マチズモがはびこるマリアッチ、ランチェーラの世界で、女性で活躍した先駆者的な存在だった。
若い頃からアウトローであり、男っぽい服装を好み、ヘビースモーカーで、浴びるほど酒を飲んでいた。
だけど、歌わせたら天下一品。通常、ランチェーラは、複数の管楽器、弦楽器が入った大所帯なマリアッチ楽団の伴奏で歌うのだが、チャベーラはギターの伴奏のみで歌うスタイルをとっていた。それが、逆に彼女の情感たっぷりの声の魅力をひきたてていたのだ。
恋多き女性ともいわれ、メキシコを代表する画家、フリーダ・カーロと恋仲であったともいわれる。そしてチャベーラが81歳のときにレズビアンだと公式にカミングアウトした。

そんな、自由と愛に生きた彼女の、胸にズキュンと突き刺さる言葉の数々を紹介しよう。

Lo supe siempre. No hay nadie que aguante la libertad ajena; a nadie le gusta vivir con una persona libre. Si eres libre, ése es el precio que tienes que pagar: la soledad

「私は知ってる。誰もが自分と無関係の自由には耐えられない。
誰も自由な人と暮らすのを好まない。
もしあなたが自由ならば、代償を払わなければならない。それが“孤独”なのだ」


孤独とは何かをよく知っている彼女の強さを感じる一言。
人は皆生まれてくるときも死ぬときも孤独。
だからこそ人生のなかで愛する時間を大切にしたい。


Ama sin medida, sin límite, sin complejo, sin permiso, sin coraje, sin consejo, sin duda, sin precio, sin cura, sin nada. No tengas miedo de amar, verterás lágrimas con amor o sin él

「愛せ。はかることなく、無限に、難しく考えず、許しを乞わず、怒ることなく、助言を求めることなく、疑うことなく、価値も癒しも求めず。つまり、何も求めず。
愛することを恐れないで。恐れたら、あなたは涙をこぼすことになるだろう。愛があっても、なくても」


愛に計算も見返りもいらない、彼女の潔さが伝わる一言だ。
人生の大先輩、チャベーラの言葉をしかと心に留め、
悔いのない恋愛をしようではないか!


外部リンク

参照:ZuQuuuuuN!!
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