2013-05-22 18:00
恋愛・女子力
ディズニーがメキシコの『死者の日』を商標登録?

ディズニーがメキシコの伝統的な行事、『死者の日(Dia de los muertos)』を商標登録しようとしたのが、ここのところメキシコのSNSで話題になっている。
なんでも2015年公開のピクサーアニメの新作で、メキシコの死者の日をテーマにしたものを製作中で、タイトルも『死者の日』にしようと考えて、登録したかったようだ。ちなみに監督は『トイストーリー3』のリー・アンクリッチではないかと言われている。しかし、伝統行事を商標登録しようとする暴挙にネット上で大論争が巻き起こり、大多数のメキシコの人々が猛反対。それを受けて、ディズニー側は結局、商標登録の申請を取り下げ、映画のタイトルも変更することになった。
『死者の日』とはいまから約3000年前の先スペイン期にはじまった、お盆のような習慣。スペイン征服後は、先住民文化とカトリック文化が融合した独特の祭事だ。とりわけ、先住民文化が非常に色濃く現れている。
毎年10月31日~11月2日まで祝われる。その時期には死者が戻ってくるとされ、お墓や祭壇をマリーゴールドのオレンジの花やカラフルな切り紙の旗で飾り付け、ガイコツのかたちの砂糖菓子や故人の好物を供えたりするのだ。2003年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録された。
死者の日が近づくと、町は楽しげなガイコツモチーフであふれ、お盆といえども明るい雰囲気なのが特徴。死は身近な存在であるというメキシコの独特な死生観のせいもあるのかもしれない。お墓でマリアッチ楽団を呼んで、故人の好きだった曲を演奏するように頼んだり、夜通し酒盛りするひとたちもいる。陽気に死者を迎えるお祭りをひとめ見ようと、世界中から観光客が訪れるのだ。
写真は昨年2012年の死者の日の風景。





ディズニーも目を付けたメキシコのユニークな死者の日。映画が公開されたら、さらに注目を集めそうだ。
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参照:ZuQuuuuuN!!
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