2013-05-26 22:00
美容・ダイエット
サボテンは野菜か果物か

メキシコの国旗には、蛇に噛み付く鷲の姿と、それを支えるかのように生える
ノパル(ウチワサボテン)が描かれている。

そんな、メキシコを象徴するシンボルのようなノパルだが、先スペイン時代より食されているメキシコを代表する食材でもある。
平べったい茎の部分は、刺をとって、刻み、ゆがいてサラダに入れたり、スープの具にしたり、炒めたりする。ステーキのように丸焼きにすることも。はたまた、ジュースに入れることもある。味はメカブのような粘りと少々酸味があり、青くささは多少あるものの、淡白な味なので、けっこうどんな食材ともマッチする。

気の利いたタコス屋台では、ノパル炒めを付け合わせにしてくれるところもある。
いっぽうノパルの先っぽにある丸い実の部分は、トゥナと呼ばれ、果物のような扱いだ。実が赤いものは、ショコノストレと呼ばれる。ちなみに日本では高級なドラゴンフルーツ(ピタヤ)はサンカクサボテンの実であり、ノパルの実ではない。

トゥナは、みずみずしい洋梨のような味がして、そのまま食べたり、ジュースにして飲んだりする。
ところで、スイカは野菜か果物かというのが、筆者のかねてからの疑問だったけど、メキシコに来てからというもの、ノパルは野菜か果物かっていうのが気になりはじめた。まあ、野菜でも果物でもなく、サボテンなわけなんだけど。
このノパル、なんと糖尿病の治療にも効果があるとされ、メキシコの薬局では錠剤が出回っている。
実の部分であるトゥナは咳や片頭痛に効果があるともいわれる。またトゥナは栄養価が高く、食物繊維、ビタミンA、C、K、B2、B6が豊富に含まれ、さらにカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分、銅も含まれているから、優れた健康食材ということになる。
この記事でも書いたとおり、メキシコはコカコーラをふくむ炭酸飲料の消費量が世界1位であり、肥満者数では世界2位、糖尿病患者数では世界6位だ。
ノパルを食べるのも大事だけど、まずコーラを控えたほうがいいと思うのは、筆者だけであろうか。
外部リンク
参照:ZuQuuuuuN!!
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