2013-06-22 11:00

恋愛・女子力

甘く、ほろ苦く、そして辛い!チョコレート料理モーレ

メキシコ
メキシコは、なんでも唐辛子!』の記事でも紹介したとおり、メキシコはチレ(唐辛子)の原産国。
メキシコ料理を代表するモーレ料理にも、チレとともに、チョコレートに、ナッツ、スパイスが使われている。

「えっ!チョコレートをメシに使うなんてっ。そんな反則な!」と思うなかれ。立派な伝統料理なのだ。
そもそもチョコレートの原料、カカオはメキシコが原産であり、オルメカ時代(紀元前1200年〜紀元前後)からチョコレートの原型となるものが存在していたそうだ。
先スペイン期ではカカオは黄金よりも貴重で、皇帝や貴族たちがカカオを水で溶いたものを飲んでいた。
当時は砂糖ではなく、竜舌蘭にたまる蜜水で甘み付けをしていたという。
砂糖やミルクを加えた現在のチョコレートは、スペイン侵略後にヨーロッパで伝わり生まれたものだ。
そんな先住民たちが使っていたカカオを、スペイン伝来の料理と融合したのが、メキシコシティの隣の州、プエブラの修道女たちで、1680年ごろにモーレが生まれたとされている。そこから現在のメキシコ料理の基本が生まれたとか。
しかも、メキシコ料理は、先スペイン期からさかのぼれば、1万年もの歴史があるとされ、2010年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録されている。


このビデオではモーレがどのように生まれたのか、さらに、その作り方や、応用例が紹介されている。
複数のチレ、クローブやシナモンなどのスパイス、アーモンドなどのナッツ、ほしぶどう、バナナ、クッキー、そしてチョコレートが加わる。材料を焦がしたり、炒ったり、混ぜたりなんだりして、めっちゃ手間がかかる。
今は電動ミキサーでまぜればいいけど、昔は材料を石臼ですり潰していたから相当大変な料理だったわけだ。
このモーレ、作るのに手間がかかることから、特別な日の料理として出されることが多い。
とくに、結婚式では鶏肉のモーレがけがよく出される。
現在はモーレをいちから作るひとは少なくて、市場やスーパーにはモーレの素が売られている。それをチキン・コンソメスープで溶けば、あっというまにモーレ料理が食べられる。

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参照/ZuQuuuuuN!!
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