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アメリカの複数の大学の教授陣が、2000人以上の既婚男女に20年以上かけて調査を行っていますが、この結果、コンフリクトレベル（矛盾や意見の食い違いの度合い）が、カップルの将来に大きく影響することが報告されました。

家族問題学会誌（Journal of Family Issues）で、オハイオ大学のクライアー・カンプ・ダッシュ（Claire Kamp Dush）助教授が発表した報告。現時点で言い争いが少ないカップルは、将来的にも揉めごとが少ないことが予測されるというのです。

逆にお付き合い当初から議論が絶えないカップルは、結婚してもその状態を引きずることが多いとのこと。もちろん、ケンカが絶えないからといって、結婚に失敗するという意味ではありません。あくまでも、将来的にも意見の食い違いが多いだろうと予測しておいたほうがいいということです。

調査の中で例外として上がったカップルは、人生を変えるような大きな出来事、例えば重い病気や、失業、アルコールやドラッグ問題など、今までのコンフリクトレベルが問題にならないくらいの出来事が起こったケースが多かったとのこと。つまり、このコンフリクトレベルは、よほど大事がないと変化しないともいえそうです。

調査結果では、ある程度のコンフリクトレベルは実際にはよい方向に働くことも多いとしています。なぜなら、小さな食い違いにも目がいくということは、他の人との関係性よりもしっかりとお互いを見ているサインとも解釈できるからです。

もうひとつ、興味深い結果が出ました。結婚は永続的なものだと男女ともに考えているカップルのほうが結婚生活自体は長続きする傾向にあるというのです。もちろん、バージンロードを歩きながら離婚の事を考えている人もあまりいないとは思いますが、印象的な事実ですね。クライアー博士は「結婚は一生モノであると信じている人のほうが、幸せな結婚生活を送る人が多い。問題に直面しても、結婚生活を継続させるために取り組むためであろう」

あなたと彼のコンフリクトレベルはいかがですか？

外部リンク

Marriage Vows: Level of Conflict in Relationships Stays Constant Through Life
http://abcn.ws/qBXK4q