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ヨガ人口は、ここ数年アメリカを中心に増え続けています。多くの人たちが心理面での効果を絶賛していますが、本当にそうなのでしょうか。

ヨガでは、ストレッチ効果も高い動きが身体に働きかけ、瞑想と呼吸法が精神に働きかけるといわれています。ところが、この定説に疑問を投げかけるような研究結果がArchives of Internal Medicine誌に発表されました。

研究報告によれば、ヨガは確かに、腰痛の改善など身体的なメリットがあるけれど、心理的な影響に関しては科学的に証明できる状況ではないそうです。

90人の腰痛もちの人を半々にグループ分けして、12週間にわたって週1回75分のヨガのクラスを受けた人と、同じ時間ストレッチのクラスを受けた人を比べたところ、両グループとも同じくらいの割合で腰痛が楽になったと回答した人がいたので、ヨガだけが特に効果的というわけではないことが分かりました。痛みと精神状態には、強い関連があるといわれているので、ストレッチだけでも腰痛が改善するのであれば、ヨガには心への働きかけの作用はないのではないかという意見にいたったとのことです。

腰痛についてのヨガの効果では、自分で本などを見ながら自宅でやった人と比べて、ヨガの先生からヨガを教わった人たちのほうが、よくなったとする人が多かったそうです。ヨガをやるなら、自己流ではなく、きちんと習ったほうが効果が実感できるということですね。

今回発表された調査結果がこのようなものだったからといって、これまで信じられてきた心への影響が否定されたわけではありません。過去に行われた調査では、週一回のヨガで、心拍数が下がり、神経へのストレスが減るという報告が出ていました。これは、ヨガの精神論の効果ではないかといわれてきました。この報告は痛みに関する研究を集めた雑誌で発表されたのですが、心理的な痛みに対しては効果が高いようだという結論に至っていました。痛みに対する心構えの変化が、痛みを改善する効果があるようです。

二つの調査は、少しずつ異なる結果にたどり着きましたが、腰痛をはじめとする慢性的な痛みの改善には、効果はあるようです。（ただし、医師からヨガのような運動を止められている人は、その指示に従ってください。）

外部リンク

Yahoo Shine ; Study casts doubts on yoga's mental health benefits
http://shine.yahoo.com/channel/health/study-casts-doubts-on-yogas-mental-health-benefits-2597495/

Archives of Internal Medicine
http://archinte.ama-assn.org/