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メキシコでもっともポピュラーな飲み物といえば、「テキーラ！」と多くのひとが思うだろう。
しかし、もっとポピュラーな飲み物があるのだ。
それは、なんとコカ・コーラ！
メキシコは、コカ・コーラの消費量が世界一なのである。
とにかく、ごはんを食べるときには、必ず一緒に飲むくらい。
日本でいう緑茶のような感覚で日常的に飲まれ、<!--more-->ほとんどの家庭にコカ・コーラのデカいペットボトルがある。
あんまりにも頻繁に飲まれるから、通常より少しお得なリターナブル・ボトルまで存在するのだ。
しかし、日本人の感覚だと「甘いコーラが食事に合うなんて！」と思うかもしれない。
ところが、メキシコ料理、とくに脂っこいタコスにはコーラの甘さと刺激的なシュワシュワ炭酸が異様に合うんだよな……。

そんなコーラ信奉国のメキシコでは飲み物としてだけでなく、ちょっと民間療法的な使われ方もされている。

たとえば、下痢などお腹の調子が悪いときに、コーラにレモン汁を入れたものを飲むといいとか、血圧があがったときに飲むといいとか….本当か？というものばかりなのだが、筆者がバスで車酔いしたときに、「とにかくコーラを飲んどけ」といわれて半信半疑で実行したら、すっかり具合が良くなった（注意：すべてのひとに効果があるとは限りません）。......とはいえ、糖分は多いし、肥満や糖尿病の原因として危惧されている飲みものでもある。ちなみに、メキシコの肥満率は世界2位、糖尿病率は世界で6位だ。

また、こんな話もある。
アメリカのコカ・コーラはコーンシロップをつかっているが、メキシコのコカ・コーラは国産さとうきびから獲れた砂糖を使っているから美味しいそうだ。確かに飲み比べると、メキシコのコーラのほうが美味しい（気がする）。

メキシコに来たら、コカ・コーラを試してみては？
（もちろん、飲み過ぎには気をつけましょう！）

『La“Coca-Colizacion” de Mexico』（メキシコのコカコリゼーション）
メキシコのチアパス州のコカ・コーラの浸透（グローバリゼーション）を追った短編ドキュメンタリー。
マヤ系先住民が多いメキシコ最南部のチアパス州の教会で、祭壇にコーラがたくさん供えられているのをみて、こんなところにまでコーラが…..とびっくりしたことがあるが、メキシコの人々の生活や習慣の一部としてあまりにも深く入り込んでいる飲みものといえよう。

外部リンク

参照：ZuQuuuuuN!!